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過去の負の遺産に苦しむ無差別テロの頻発する西ヨーロッパ諸国とイタリア・旧東欧圏との違い

 大型連休を前にした先日、職場で海外旅行に話題が及んだ時、友人がぽつりと言った。イタリアにはテロは無いな、と。4月20日夜(現地時間)のパリ・シャンゼリゼ通りのテロの直後のことである。

 テロが頻発する国は危ない、という流れの中での発言だ。

◎ヨーロッパ・テロはホーム・グロウン・テロリストの仕業

 確かに昨年からISIL(自称「イスラム国」)系イスラム原理主義テロリストのテロが、ヨーロッパ各国で続く。

 ドイツ、ベルギー、イギリス、そしてフランスだ。犯行は、すべてはその国で生まれ育ったホーム・グロウン・テロリストが行った。シリアやイラクに拠点を置く国際テロリスト集団であるISILがわざわざ戦闘員を送り込むことはない。

 彼らは、各国のムスリムのコミュニティーで育ち、そこで過激思想に触れたローン・ウルフがテロリストへ変身する。そしてネットを通じてISILから扇動され、罪無き人を殺害する。

 治安当局も誰がテロリストになり得るか予測できず、したがって無差別テロを根絶できない。

◎スラム的コミュニティーからテロリストは生まれる

 上記に挙げた国々のうち、ドイツ以外は、ムスリムの多いアフリカにかつて広大な植民地を持っていた国だ。

 その植民地から、移民がやって来て、定着した。イギリス、フランスなど、植民地に派兵する軍の一部にも組み入れた。

 そのコミュニティーが、ホーム・グロウン・テロリストの温床となる。ドイツは、1960年代に労働力不足からイスラム国家トルコから大量の移民を受け入れた。やはりムスリムのコミュニティーが各地に存在する。

 移民たちは、ヨーロッパに定住しても、宗教を含む文化は世代を経てもそのまま維持する。教育の機会も乏しい。したがって貧困の温床ともなる。

 若者たちは、50%近い失業率の中で、ほとんど仕事も無く、その国を恨む。まさに歴史の負の遺産である。

◎アフリカに植民地を持たなかった国は安全

 幸いにもイタリアは、リビアエチオピア以外、アフリカに植民地を持たなかった。しかも砂漠の国で当時は油田も見つかっていなかったリビアは人口まばらな不毛の国、エチオピアは本日記でも紹介しているようにキリスト教国である(写真=ラリベラ岩窟教会群の聖ゲオルギス教会)。イタリア国内に、ムスリムのコミュニティーがない。それでも前に訪れてローマの街を歩いていた時、時々はアフリカ系の人は見たけれど。

 チェコポーランド、バルカン諸国など、アフリカに植民地を持たなかった(むしろソ連の準植民地になっていた)旧東欧圏も同じだ。

 僕は、以前にバルト3国とポーランドを旅した時、(男は髭をはやし、女はスカーフをかぶった)ムスリムらしい人物を全く見なかったし、早朝も安心して散歩できた(写真=早朝、人気の無いポーランドクラクフ中央市場広場)。

◎安易に途上国から移民を受け入れるな

 人口減の日本で、途上国から移民(経済難民も)を受け入れよ、という声が、主に自称「進歩派」から出てくる。しかし1度受け入れれば、彼らは日本で世代をつないでいく。

 例えば埼玉・川口の芝園団地のように、住民の半数近くが中国人になった「チャイナタウン」がある。治安が悪く、不潔な環境となっているから、日本人が次々に脱出した後を、中国人が埋めた結果だ。遠からず、ほぼすべてが中国人で埋め尽くされるだろう。

 そんな所に住みたい、と思うだろうか? 将来、中国の共産党一党独裁政権が倒れ、内乱に陥った時、ここにも党派闘争が持ち込まれるだろう。

 テロに悩むヨーロッパを教訓にすべきだ。

注 容量制限にタッチしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。

 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201705040000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

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