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スペインの雨は主に広野に降る

田舎の楽しい話もしとこう。

見てくれ、このたび手に入れたセクシーな長火鉢だ。

木目は面白くないし、縁の押さえと猫板はなくなってるしで、買うの迷ったんやが、

ほぞ組が気に入りましたん。

これほど繊細なほぞ、見たことある?

そのくせ強度はあるっぽい。

さだめし名人の手になる細工であろう。

落としが銅の総落としなら文句はないんやが、残念ながら一部ブリキを使うとる。

惜しいなあ。

この手法は銅の不足した明治期に始まったと聞くが、彼女はそこまで古くなさそう。

おそらく昭和、それも戦後の作と見た。

写真だと黄味が強いけど、実物は落ち着いた薄茶色だす。

水拭きしたらだいぶ美人になった。

次に帰るのは冬だから火を入れる所存。

また道具一式買わなきゃだ。

帰るたびに磨き込んでやろう。

気品漂うレディに育てて見せようじゃないか。

ヒギンズ教授になった気分だす。ふひひ。