「タヌキモ」

水中植物のなかにタヌキモという変わった植物がある

変わったといっても

形態は普通にある藻と変わりない

ただタヌキモには「捕虫嚢」という袋状の器官がついている

捕虫嚢は名前のとおり虫をとっ捕まえるためのフクロである

つまりタヌキモは「食虫植物」なのである

しかも虫といってもボウフラやヤゴといった幼虫専門の食虫植物だ

タヌキモの捕虫嚢は

食虫植物のなかでも最も洗練されたかたちをしているといわれている

捕虫嚢は内部の空気圧が水中より低く

フタがひらくと周辺のものを吸い込むようになっていて

虫が触れるとセンサーが働きフタがひらきボウフラを吸い込む

ところで

食虫植物の大部分は

虫なんか捕らえなくても光合成と根からの栄養吸収で充分に生きていける

だから虫を捕らえるのは

いわば趣味程度の意味しかない

たとえばハエトリグサなんかを見ると

ハエをとっ捕まえるためにかなり大袈裟な進化をしているように見える

ハエを閉じ込めるために閉じると虫かごみたいになる葉っぱの形態になっているし

ハエが這い回るのを感じ取るセンサーも備えている

どうしてこんな努力をかんじる進化までしながら

趣味程度の栄養補給にしかならないなんて

なんか虚しさをかんじるね

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